今や4人に1人が高齢者となった日本で、自分をコントロールできない“暴走老人”が増えている。危険運転、金銭問題、相続…年老いた親を抱える現役世代も、ひとごとではいられない。
[社会]公共の場でもお構いなし
自分勝手なシニアの醜態
昨年10月、朝日新聞の読者欄「声」に掲載された14歳の中学生の投稿が大きな話題を呼んだ。
「下校のためにバスに乗っていました。どの席も誰かが座っている状況でした。そこへバッグを背負ったおじいさんが乗ってきました。60代ぐらいでした。
『この席、よければ座ってください』と僕は話しかけました。返答は『ふざけるな』。え? どういうこと? 『近頃の子は学校のマニュアルのとおーりに動かされて悲しいな。座りたいはずなのにヘコヘコ席をわたしてねえ。嫌々なことぐらい、これくらい年とったらわかるのっ!』」(一部抜粋)
この投稿が掲載されると朝日新聞には全国から反響が寄せられ、ツイッターなどを通じてネット上でも拡散。「切なすぎる」といった声やこの高齢者に対する「老害」という厳しい批判の声も上がった。
「タクシー代を出せ」 過剰要求に困る駅員
豊富な知識と経験を持ち、みんなから敬われる存在だったはずの高齢者。ところが最近は突然怒り出す、暴力を振るう、理不尽な要求をするといった迷惑な老人が跋扈(ばっこ)している。高齢化が進む中、事態は看過できないレベルになりつつある。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待