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高齢者の“暴走"は必然だ [分析]激変する脳と心

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年を取れば誰もが穏やかな性格に変わり、しだいに好々爺然としてくる。老いについてこんなイメージを抱いている人は多く、だからこそ、高齢者の暴言やエキセントリックな行動に直面すると衝撃を受ける。だが実は、高齢者が「キレやすくて自己中心的」になるのは科学的には必然ともいえるのだ。

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前頭葉の機能低下で見られる4つの現象

人間の感情をつかさどる脳は、加齢とともに萎縮することが明らかになっている。脳の成長(重量と容積の増加)は20歳ごろに止まり、30歳ごろから萎縮する。定年退職を迎える60歳前後には検査画像上でもはっきりと見て取れるほどに小さくなっていることが通常だ。萎縮に比例して脳の機能は衰えるため、物忘れのような老化現象が現れる。

そして脳の中でも早い段階から萎縮が始まるのが、衝動の抑制や理性、意欲、思考などを担う「前頭葉」という部位。この部位の機能低下によって(1)感情抑制機能の低下、(2)判断力の低下、(3)意欲の低下、(4)性格の先鋭化の四つの現象が見られると、老年精神医学を専門とする精神科医の和田秀樹氏は解説する。

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