似鳥昭雄 ニトリホールディングス会長
29期連続で増収増益を見込むニトリホールディングス。その創業者、似鳥昭雄氏(72)が社長を白井俊之副社長(60)に譲り、自身は会長に就いた。だが会見では「退任じゃない」とも発言。真意はどこにあるのか。
──会見では「死ぬまで現役」と答えました。
年金をもらって、何もしないなら死んだほうがいい。そういう生き方はしたくない。だからといって死ぬまで会長という意味ではない。白井が社長を何年かやれば、いずれは会長になり、僕が相談役になる。ただ相談役になってもやっぱり死ぬまでお客様のために、会社が変な方向に走らないように後輩の指導や助言をしていきたい。それは実権を握ってという意味ではない。会社の方向については創業者がいちばん執念を持っている。
――保身のため、トップにしがみつき、“院政”を敷く経営者もいます。
それはサラリーマン社長でしょ。創業社長で自分の保身を考える人はいないと思う。僕は別にそんな保身をしなくたって皆に認められている。それは僕が相談役になっても同じことだ。
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