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過信が生む高齢運転の悲劇 [車]「自分は大丈夫」が危険

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イラスト:ほししんいち

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「半世紀も車に乗ってきて、運転には自信があった。だからこそ、事故に遭ったときは自分が信じられなかった」

千葉県船橋市に住む宮本秀史さん(仮名・80)はそう振り返る。宮本さんは75歳のときに自分の不注意から交通事故に遭った。現場は信号機のない交差点。前方の道路上にあるミラーで左右から車が来ないことを確認して進入したが、左車線を走ってきた大型トラックに車両の右前方をぶつけられた。

「あっ、と思ったときにはもう衝突していました。ミラーだけでは確認が不十分だったのです。あとちょっとタイミングが遅ければ、運転席を直撃し、命がなかったかもしれない」(宮本さん)

妻や娘からは「お父さん、危ないからもう運転するのはやめて」と言われ続けている。免許の自主返納制度というものがあり、65歳以上の返納者が増えていると娘から聞かされた。申請すれば身分証明書の代わりになる「運転経歴証明書」がもらえ、市内のバス運賃が2年間半額になる特典がつくという。

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