政府による携帯料金の引き下げを待たずとも、現状でもスマートフォンを安く利用できる手段は存在する。それは格安SIM(Subscriber Identity Module:携帯電話事業者が発行する、利用者が通信サービスを受けるためのICカード)や格安スマホなどの名称で知られる、「MVNO(仮想移動体通信事業者)」が提供するサービスを活用することだ。
MVNOは、電話番号や契約者情報などを登録したSIMカードを入手し、スマホ端末に差し込むことで利用できる。大手携帯会社から回線を借りて運用しているため、大手と比べ通信エリアの広さに遜色はない。にもかかわらず、大手よりも非常に安い料金で利用できることから、ここ1~2年で急速に注目度を高めている。
安さが魅力で認知度向上
認知度も徐々に上がっている。総務省のアンケートによれば2014年度にMVNOを知っていると答えた人は、前年度に比べ約20ポイント増え約7割だった(図表1)。利用する理由に関しては「月額利用料金が安い」「初期費用が安い」が1位、2位で「安さならばMVNO」という認識が浸透しているようだ(図表2)。
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