(第58回)人事は大学のキャリア教育をどう評価しているか?

●キャリアセンターとの関係強化に積極的な人事

 いまだに企業が大学に送付する求人票は重要だ。といっても求人票を送りっぱなしという企業は多かった。しかし2011年度採用から、就職ナビ依存の採用活動に疑問を抱く企業が増え、人事はキャリアセンターとの関係を強化したいと考え始めているようだ。
 いくつかのデータを紹介しよう。

図表2【複数大学のキャリアセンター担当者と複数企業の人事担当者の交流会イベントへの興味】

 「複数の大学のキャリアセンター担当者と企業の人事担当者が一堂に会する交流会イベントに興味はありますか」という問いに対し、「興味がある」は72%と圧倒的。「興味がない」は5分の1にとどまる。

図表3【特定の大学が企業の人事担当者を招いて行うセミナー・交流会イベントへの興味】

 「特定の大学が企業の人事担当者を招いて行うセミナー・交流会イベントに興味はありますか」との問いに対しては回答がバラつく。
 「どの大学に限らず興味がある」は27%と最多。続いて「理工系の大学なら興味がある」24%、「上位校なら興味がある」14%、「上位校あるいは中堅クラスの大学なら興味がある」19%、「特徴のある大学なら興味がある」8%と続く。
 要するに大学主催の人事担当者向けのセミナーや交流イベントに参加する企業が多いわけだ。

 新卒採用に関して、「時期を遅らせる」「卒業後3年間は新卒扱いする」などの制度改革が論じられている。もちろん制度を変えることも重要だろう。しかし複数大学のキャリアセンターと複数企業の人事担当者の出会いの場、交流機会を作ることも同じくらいに重要ではないだろうか。

HRプロ株式会社(旧社名:採用プロドットコム)
(本社:東京千代田区、代表取締役:寺澤康介)
採用担当者、教育・研修担当者をはじめとしたHR担当者のための専門サイト「プロ.com」シリーズを運営。新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つニュース、ノウハウ、サービス情報、セミナー情報を提供している。HR担当者向けのセミナーも東京・大阪で開催している。

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