カプコン内紛劇の真相、モンスターハンター新作発売の裏で何が起きたのか 

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 そもそも、同社は開発スタッフ1000人を抱える大所帯で、年間約50案件のゲーム開発を同時進行している。稲船氏はその全工程に責任を負っていた。

加えて、業界ではパソコンやスマートフォンで楽しむソーシャル(交流型)ゲームなどの新興勢力が急成長。カプコンも新分野の強化に乗り出しており、稲船氏の責任の範囲はさらに拡大。個別案件のプロデューサーとしても活躍していたが、管理業務は増える一方だった。

「クリエーターとしてより良い作品をつくりたいというのが、彼の本望だったのではないか」と小田民雄取締役は語る。稲船氏本人は沈黙を続けるが、独立の準備を進めているようだ。

カプコンは後任に営業部門トップの一井克彦常務執行役員を充て管理業務に専念させる。ゲーム激変期の中“カリスマ”離脱によるダメージを最小限に抑えられるか。

◆カプコンの業績予想、会社概要はこちら

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(梅咲恵司 撮影:引地信彦 =週刊東洋経済2010年12月11日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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