知らないと本気でヤバい!「卵」の裏側

すべての偽装は「卵」に通じる

店で「解凍する」「ラベルを貼る」と、その日が「製造日」になる

前作『スーパーの裏側』もベストセラーになりました! 大手スーパーに10年勤務し「スーパーGメン」とも呼ばれる河岸さんによる「告発の書」。読めば、「スーパーを見る目」と「選ぶ食品」が今日から変わります!

河岸:そもそも卵の賞味期限って、どうやって決まると思う?

N君:それは「卵を産んだ日から何日後」で決まるんじゃないですか。

河岸:いや、そうじゃないの。卵の賞味期限は「パックされた日から何日後」で決まるの。

N君:えっ? じゃあ古い卵でも、今日パックしたら、賞味期限は今日から何日後になるわけですか? つまり「同じ賞味期限」の卵でも、「産卵日が同じとは限らない」ということですか?

河岸:そのとおり。それは卵に限らないけどね。スーパーで売られている食品にはそんなものがたくさんある。たとえば、半年前に作って冷凍したアジの干物だって、スーパーで今日、解凍すれば、その日が「製造日」になり、その日を基準に賞味期限が決められる。何日も前に作ったお弁当も、店でラベルを貼れば、そのラベルを貼った日が「製造日」になる。

N君:なぜ、そんなことが許されるんですか?

河岸:「解凍すること」「袋にラベルを貼ること」「パックに詰めること」も、法律ではすべて「最終加工」と見なされ、「製造日」になるから。その日を基準に、賞味期限が決められる。そう法律で決まっているから、法律違反でも何でもない。

N君:すごい理屈ですね……。『スーパーの裏側』の帯の裏に「えっ? そんなことまで合法なの?」とコピーを載せた理由は、それなんですね。

ベストセラーになった前作『スーパーの裏側』の帯裏。スーパーの「合法的偽装」に加えて、卵の偽装についても30ページにわたってたっぷり解説しています!

河岸:ほかにも、スーパーの「合法的偽装」には、売れ残ったトンカツを「カツ丼」に“リサイクル”したり、売れ残った刺身やハムを“再パック”して今日の日付で出し直す「使い回し」もあるけどね。詳しくは『スーパーの裏側』に書いたとおり。

卵の賞味期限=「産卵日」ではなく「パックした日」で決まる

N君:卵に関しても同じで、「卵をパックに詰めた日」から、賞味期限が計算されているんですね。

河岸:そのとおり。特売日に平日の10倍、同じ賞味期限の卵が並ぶ理由がここにある。卵は毎日ほぼ同じだけ産まれるけど、それを保管しておいて、特売日に合わせてパックするんだ。だから賞味期限が新しい卵が、平日の10倍、店先に並ぶことになる。

N君:中には古い卵も混じっているわけですね。それを生で食べると考えると、ちょっと違和感がありますよね……。

河岸:卵の生食については、もうひとつ別の問題もあるけどね。

N君:「外食では極力、卵を食べない。とりわけ生の状態では絶対に食べない」というのが河岸さんのスタンスですが、外食で卵を食べない理由は何ですか?

次ページ「卵のプロ」が外食で卵を食べない理由
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • コロナショック、企業の針路
  • 「脱ゆとり世代」のリアル
  • コロナ後を生き抜く
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ時代の新教養<br>今こそ最強の武器を手に入れよ!

ピンチをチャンスに切り替えるためには、脳内メモリーのリフレッシュが必要です。知の巨人による9の講義と、在宅で自己研鑽するための独習術、そして今読むべき厳選書籍を紹介し、新常態にふさわしい知力を鍛え上げる62ページ大特集です。