イオン、格安タブレット投入の思惑 見た目は「Surface」そっくり?
格安スマホの火付け役が、タブレット端末販売に乗り出す。流通大手のイオンは11月27日、同社初となる格安タブレットと、第4弾となる格安スマホを発売すると発表した。
タブレットは12月中旬の発売予定。端末代金と通信サービスのセットで月額3850円(端末代金は2860円×24カ月、通信サービスは900円)で提供する。マウスコンピューターと開発した10.1型の端末は、付属のキーボードとマグネットでがっちりと固定して使用できる。一見、マイクロソフトのタブレット端末「Surface(サーフェス)」と見間違えるような外観だ。通信サービスはインターネットイニシアティブ。通常2ギガバイトのLTE対応プランを特別に1ギガバイト増量している。そのほか、月額1680円のモバイルWi-Fiルーターも発売する予定だ。
シニア世代からの要望に対応
格安タブレットの販売に乗り出した背景には、現場のニーズがある。イオン品川シーサイド店の説明会に登壇したイオンリテール・住居余暇商品企画本部の増山薫氏は、「スマホ売り場には、『スマホだけではなくタブレットも使ってみたい』『旅行先でも使えるような、安くて持ち運びができる端末はないのか』というシニアの声が寄せられていた」と話す。
現在、家電量販店や大手量販店が販売する安価な端末は、自宅での利用を想定したWi-Fiモデルがほとんどだ。もちろん、Wi-FiスポットやモバイルWi-Fiルーターを活用すれば外出先でもインターネットに接続することが可能だが、毎回の接続作業が面倒になる難点もあった。そこで、ルーターの販売だけでなく、「通信に必要なSIMカードをタブレットに挿入した状態で販売すれば、手軽に使ってもらえるのではないか、と販売に乗り出した」(増山氏)。今回は5000台のテスト販売だが、端末を変更しつつ、継続的に商品を投入する構えだ。
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