外食産業を喰い尽くす、3Dプリンタの破壊力

突然やってくるビジネスモデルの激変

このような技術革新から描ける将来を考えた場合、外食業界、食品業界の企業は今後どのような行動をとるべきだろうか。変化にいち早く適応していくための次の一手は何だろうか。

たとえば、外食店舗では客の目の前で調理をするなどのパフォーマンス、ホスピタリティあふれる上質なサービスといった「家では享受できないもの」を作る必要があるかもしれない。また、外食企業は自社メニューを成分単位でレシピ化し、データとして販売するビジネスが考えられる。それに伴い、食に関わる企業でも、情報セキュリティ機能の強化が重要テーマとなる可能性もある。

「3Dプリンタ」と「食」は一見関係なさそうな組み合わせだが、「3Dプリンタ」という先端技術が、「食」と結びつくと、「食」の業界を根底から変える「業界変革」を引き起こすかもしれないのだ。

重要なのは情報の意味づけ

「業界変革」が起こると、これにいち早く気づき、それに適応できる企業のみが生き残れる。そう聞くと「業界変革に早く気づくためには情報が必要だ」と思うであろう。

しかしながら昔と違って、現代ではインターネットを駆使すれば、情報はいくらでも手に入る。ただ「業界変革」に気づくには情報を知るだけでは不十分だ。3Dフードプリンタが「食」の業界にとってどのような意味を持つのかを考え、業界に何が起きるかを予測する。そうすることによって、はじめて「業界変革」を先読みできる。

これは外食以外の業界について考える時も同じだ。情報があふれている現代では、情報自体がもはや重要ではない。大事なのは「情報の意味づけ」である。あらゆる情報にアンテナを張りめぐらせ、得た情報を「自分事としていかに意味づけるか」、「どういった示唆が考えられるか」を考えることこそが重要である。

最初はある情報が「自分にとって、ポジティブなのかネガティブなのか」を自問する、という単純な訓練から始めればよい。そういった基本動作を日々続けていけば、業界変革に対する嗅覚も徐々に上がってこよう。

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