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ナダル「僕はいかにしてクズ芸人になったのか」 KOC優勝後の不振から学んだとても大切なこと

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──たしかに、それは人一倍空気を読んでいるのかもしれないですね。

そう、めっちゃ顔色うかがっているかもしれないです。

──ナダルさんが過去のおかしな発言を芸人仲間に指摘されると「いや、それはボケやから(冗談で言ってるから)」って反論することもあるじゃないですか。そうやって意図的にボケていたこともあるんですか?

そこは難しいところですね。ほんまにやってまうこともありますし、狙ってやってるときもあるし。ただ、「ボケやから」っていうのは、どっちのときにも使えるやつではあります。

──ボケだと言うことで、それを本気で受け取った相手のほうが悪い、というふうにしているわけですね。

本にも書きましたけど、そうやって相手のせいにする方が生き方としても楽だと思いますし、芸人ならそれで笑いになりますからね。「ツッコミがちょっと遅かったですね」とか言って、MCのせいにしたりすることもあるし。

──冷静に考えると、ナダルさんがクズなことを言ったほうが面白くなるように話を振っているとしたら、実は振っている側が悪いんじゃないかっていう部分もありますよね。

そうそう。「今のは振りですよね?」とか「どうしたらよかったですか?」とか言ってもいいですから。

──そういう意味では、ナダルさんのキャラクターも単なる悪い人というよりは「異常に開き直ってる人」みたいになってきましたよね。

そうですね。それだとどっちに転んでも大丈夫なので。ただ、もっと気楽にできたらいいんですけど、やっぱりまだ緊張しちゃうので、もっとそこをできたらいいなと思いますね。

先輩・クロちゃんにはかなわない

──今のお笑い界ではちょっとした「クズ芸人ブーム」みたいなのが起こっていて、ナダルさん以外にも「クズ芸人」と呼ばれる人がよくテレビに出るようになりましたね。

クロちゃんと並べられたりすることもありますけど、僕は結婚して子どももいますんで、あそこまでは行かれへんなと思いますね。本にも書きましたけど、クロちゃんはカメラが回っていないときに、グラビアアイドルの女の子のひざをずっとなで回していたことがあったんですよ。それを見たときに「これは俺には無理や」って思ったんです。もちろん触られている方からしたらたまったもんじゃないですけど、そこまで振り切っている人には「何してんねん」って周りが言えるじゃないですか。

結局、営業妨害になっちゃうかもしれないですけど、クロちゃんもめっちゃ面白くてすごい人やっていうのはわかっているから、そこで一緒に走っても無理やなと思ってるんですよね。

今は「クズ芸人」っていうふうにカテゴライズされているからそう思われてますけど、自分としてはただ面白いと思うことをやっているだけなので、徐々に変わっていったらいいなと思います。

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──ほかの「クズ芸人」と言われている人に比べると、ナダルさんは借金もしていないし、ギャンブル中毒でもないし、女癖や酒癖が悪いわけでもないし、ちょっと特殊なキャラクターですよね。

そうなんですよ。だから、ほかの人たちと同じようにやっても難しいと思うので、とにかく全開で行く、純粋にやる、っていうのは心がけてますね。

──著書の中では「クズかどうかよりも本音かどうかを大事にする」ということを書かれていましたね。

そうなんですよね。みんなが思っていることを言っているっていうところはあって。そのライン取りをどうやるのかっていうだけですね。キワキワ(ギリギリ)のところでやらないと面白くないし、言いすぎてもダメじゃないですか。そこを見定めて、笑えるラインでギリギリのところを攻めるようにはしてます。

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