ダウとS&Pが終値で最高値更新 2015年のマーケットにも強気の見方

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 11月20日、米株市場ではダウとS&P500が終値で最高値を更新。好調な経済指標や、予想を上回る業績予想を示したインテルが上げを主導した。ジャカルタで3月撮影(2014年 ロイター/Beawiharta)

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 20日の米国株式市場は、ダウとS&P500が終値で最高値を更新した。米経済指標が追い風になったほか、予想を上回る業績予想を示した半導体大手インテル<INTC.O>が値を上げた。

同日発表された指標は、11月フィラデルフィア連銀業況指数が約21年ぶりの高水準、10月中古住宅販売戸数は約1年ぶりの高水準となるなど軒並み好調だった。

ダウ工業株30種<.DJI>は33.27ドル(0.19%)高の1万7719.00ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は26.16ポイント(0.56%)高の4701.87。

S&P総合500種<.SPX>は4.03ポイント(0.20%)高の2052.75。

インテルは来年の売上高見通しがアナリスト予想を上回ったことが好感され、4.7%高で2002年1月以来の高値で引けた。

家電量販店チェーンのベスト・バイ<BBY.N>は、8─10月期利益が予想を上回ったことから7%上がった。

中国電子商取引のアリババ・グループ・ホールディングス<BABA.N>は0.9%上昇した。馬雲(ジャック・マー)会長がネットショッピングサイト「淘宝(タオバオ)」の海外版を立ち上げる方針を明らかにした。

ウエラブルカメラ製造のゴープロ<GPRO.O>は9.3%下落。同社株の追加売り出し価格が19日終値を下回る水準に設定されたことが影響した。

コーヒーマシン販売のキューリグ・グリーン・マウンテン<GMCR.O>は19日に発表した10─12月期利益見通しがアナリスト予想に届かず、7.4%下げた。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのシニア・ポートフォリオマネジャー、マーガレット・パテル氏は、経済成長と企業業績に関する材料は「株式市場にとっては来年にかけて幸先の良いものになるはずだ。来年は恐らく予想外に良い1年になるとの見方は理にかなう。1株利益が増大しないと予想する根拠は見当たらない」と指摘。来年の株価上昇率は1桁台から10%台後半の範囲になる可能性があると見込んでいる。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約57億株で、11月平均の64億株を下回った。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2013で下げ1025(比率は1.96対1)、ナスダックは上げ1824で下げ893(2.04対1)だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

     終値         17719.00(+33.27)

前営業日終値    17685.73(‐2.09)

ナスダック総合<.IXIC>

     終値         4701.87(+26.16)

前営業日終値    4675.71(‐26.73)

S&P総合500種<.SPX>

     終値         2052.75(+4.03)

前営業日終値    2048.72(‐3.08)

*内容を追加します。

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