スマホを「手振り」で操作する時代は来るか <動画>電波の反射を使う「サイドワイプ」

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ワシントン大学の研究室では、スマートフォンが新しいトリックを覚えているところだ。研究者のチェン・ザオ氏とマシュー・レイノルズ氏は、ユーザーがスマートフォンに触れることなく操作できるようにする、新しいタイプのセンサーを試している。

そう遠くない未来に、ポケットやカバンに電話を収めたまま、単純な手振りをするだけで音楽を切り替えたり電話の受信を拒否できるようになるだろう、と彼らは説明する。その新しいセンサーはサイドスワイプ (Sideswipe) と呼ばれ、飛行機がレーダーを利用するように、スマートフォンの電波信号を利用する。

ワシントン大学のコンピュータ科学者であるレイノルズ氏は述べる。「航空機やボートなどのレーダーを考える場合、トランスミッターを持っている状態なわけです。それは周囲にエネルギーを発し、近くの物体で跳ね返ります」。

この場合、物体とはユーザーの手のこと。手は、スマートフォンからの信号を元の場所へと反射する鏡の役割をする。

レイノルズ氏は言う。「私たちが何をするかと言えば、機械学習のアルゴリズムを使って、手振りによる変化のパターンを前回記録されたパターンと照らしあわせていきます。一致すれば、特定の手振りが行われたことになり、それに合った操作が行われます」。

小規模な試験で、チームは多数の手振りを試し、87パーセントの正確さでセンサーが機能したことを明らかにした。チームは現在、技術の微調整をしており、スマートフォンメーカーと協力してジェスチャー認識技術を研究室から市場へと出したいと考えているところだ。

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