痩せるVRゲーム「Ingress」とは? 毎日何キロも歩くのでダイエットにも

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ここ2週間ほど、あるスマートフォンゲームにハマっている。おかげで体重は2kgほど落ちてしまったし、足腰のどこかが痛い。ベルトの穴もひとつ減ってしまった。しかし、不思議なことに体調はすこぶる良い。夜はよく眠れるし、朝の目覚めもバッチリだ。なにしろ毎日早朝からゲームをしてしまうからだ。

iPhone版が7月に登場

ただいま現在、全地球でどちらの陣営が優勢なのかを知ることができる

そのゲームの名前はIngress。あのGoogleが開発したVR(拡張現実技術)を利用したオンラインゲームだ。Android版は2013年10月からベータ・サービスが提供されていたのだが、iOS版の提供開始は2014年7月からだ。一部の人々が熱狂していることは知っていたのだが、10月下旬になって急に始めたのには訳がある

Ingressサービス開始2周年を記念して“経験値2倍、アイテムドロップ3倍”というキャンペーンにクラッときたからだ。これを機会に是非参加するべきだという友人の悪魔の声に誘われて入ってしまったのだ。「今ならプリンターも付いていてこの価格!さらに下取り価格は2万円!どうですかぁ?見逃す手はないですよねぇ?!」というテレビ通販の甲高い声に誘われて、つい画面を凝視してしまうボクとしては、まさに見逃す手はなかった。やってみて、面白くなければやめればいいのだ。なにしろ、このゲームの価格はゼロ。Googleが提供するのだから無料なのだ。

このゲームのサービス提供者はGoogle社内のスタートアップ、Niantic Labs(ナイアンティック・ラボ)だ。その代表はジョン・ハンケ氏。ハンケ氏はKeyholeという会社を立ち上げ、のちにGoogle Earthとなるサービスを開発していた。その会社をGoogleは2004年に買収したのだ。その後、ハンケ氏はGoogle Geo部門の責任者となりGoogle MapやStreat Viewなども手がけている。Ingressはその技術を利用したスマートフォンゲームである。

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