痩せるVRゲーム「Ingress」とは?

毎日何キロも歩くのでダイエットにも

実際、この2週間で110km歩いた。途中に雨の日や出張も入っているため、一日の平均距離はちょうど10km。シリアスなランナーからはバカにされるかもしれないが、これほど集中して歩いたのは生まれてはじめてかもしれない。これまであまりに運動不足だったので、逆に一気に脚に筋肉が付き、基礎代謝が増えて痩せ始めたというわけだ。ダイエット目的で始めたわけでないので、食事の量はむしろ増えているかもしれない。

多くの先輩プレーヤーたちが最初の1ヶ月で5kgは痩せられると報告している。じつに楽しみなことである。もう一つの楽しみはいろいろな発見があることだ。自宅のある駅前を歩いているだけでも、こんなところにイタリアンレストランがあったのかとか、空き地だと思っていたところに祠があったとか、新鮮な発見がある。

ポータルにアクセスするとポータルキーという写真カードが手に入る。点数を稼ぐために手に入れたその写真をあとから見て驚くこともある。仕事で帝国ホテルに向かったとき、歩きながら近くのポータルにアクセスしたのだが、なんとホテル玄関のすぐ横に鹿鳴館跡地の碑があったのだ。

ある日は世田谷の北烏山にポータルの密集地があると聞き行ってみた。なんとここには26もの寺院が密集していたのだ。調べてみると関東大震災で被災した浅草・築地・本所などの下町にあった寺院が集団移転してきたという。そのため由緒ある寺院ばかりで、とても都内とは思われない大きな竹林があったり、目黒川の支流である烏山川源流の池があったり、喜多川歌麿の墓があったりと、驚きの連続だった。

レベル8でみな互角に

この画面を撮影したのはレベル8になってまもなくのころ。この時点ですでに91キロ歩いている

ところで、Ingressは他のゲームと同じように、プレーヤーのレベルがあがることでより強くなる。自宅で遊ぶ普通のMMORPGでは、サービス提供開始からある一定の期間が経つと、初心者と熟練者の能力や強さに雲泥の差が付き、初心者は楽しめなくなる。サービスの限界に達したのだ。

しかし、Ingressはレベル8が能力と強さの限界なのだ。それ以上のレベルもあるのだが、それは自分の楽しみのためであり、レベル8まであがると全員互角。初心者はともかくそこまで頑張れば良い。今回の“経験値2倍、アイテムドロップ3倍”という2周年キャンペーンのおかげで、10日間でレベル8になった。通常のサービスにもどっても、レベル8にあがるまでに1~2カ月程度あれば充分ではなかろうか。まさに画期的なゲームだと言える。

さて、レベル8に達したので、次のレベルに上がるために目標設定が必要だ。そのためには、陣地をあと300個作る、敵にひっくり返されない強いポータルを10個作るなど、いろいろな選択肢があるのだが、ボクの場合は500個の行ったことのないポータルを訪れてみようと思う。丸ノ内や六本木もいいけれど、国内最大規模のポータル数を持つ都市に行ってみようと思う。いうまでもないだろう。「そうだ 京都 行こう」

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