急落後急騰「賢い投資家」買う買わない、どっち? 株式投資も「ディフェンス力」が武器になる

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上がり始めたら買え、下がり始めたら売れ!(写真:KY/PIXTA)
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今年の東京証券取引所の大発会で、日経平均株価は2万9301円の高値を付けましたが、原油価格の高騰やロシアのウクライナ侵攻などで、3月に入り2万5000円を割り込みました。その後、上昇に転じて2万8000円を上回りました。株の基本は「安く買って高く売る」と言いますが、急落・急騰相場でも同じことが言えるのでしょうか? 賢い投資家はどのような判断をするのでしょうか? 今回は、お金のプロである投資家の村上世彰氏に指導を受けながら、実際のお金を使い株式投資に取り組む、N/S高投資部の高校生が学んでいる内容を1冊にまとめた『読んだら一生お金に困らないN/S高投資部の教科書』の中から、負けない投資家になるための「ディフェンス力」について紹介します。

下げ相場の買いは大けがのもと

株式を買う時、誰もが思うのは、少しでも安い株価で買いたいということです。

でも、安値で買うというのは、本当に難しい。なぜなら、誰にも今の株価が底値かどうか、わからないからです。

売買のタイミングについて、心に留めておくべき大事な言葉があります。

上がり始めたら買え、下がり始めたら売れ!

本当なら下げている最中に買いたいところですが、「落ちてくるナイフを掴むな」 という格言もあります。これはつまり、株価が下げている最中に買うことの難しさを表現しています。

『読んだら一生お金に困らないN/S高投資部の教科書』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

落ちてくるナイフを掴もうとすると、手のひらを切ってしまいます。どこで下げ止まるかもわからないのに、下げ相場の最中にある株式を買おうとするのは、大けがのもとということです。

株価の下げが続いていても、必ずどこかで下げ止まります。もちろん、下げ止まったからといってすぐに飛びつくのも禁物です。下げ止まったと見せておいて、再び下げるケースがあるからです。

なので、下げ止まってから徐々に株価が上昇していることを確認してから買うのがセオリーです。

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