急落後急騰「賢い投資家」買う買わない、どっち? 株式投資も「ディフェンス力」が武器になる

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また、チャートを見て、「さすがにこれだけ下げたのだから買いだろう」と、「値ごろ感」で買うことも危険です。その株式が過剰なまでに割高に評価されていたとしたら、それこそ半分にまで下がったとしても、さらにそこから下がる恐れだって否定できません。

今回の原油価格の高騰やロシアのウクライナ侵攻などによって、世界中の株式市場が連鎖的に暴落することがあります。そのような急落相場で、その会社の本来的な価値に比べて、株価がものすごく割安な水準まで売り込まれることがあります。

ウォーレン・バフェットのような投資の神様でさえ、手痛い失敗を経験しています。だから、賢い投資家、負けない投資家には、攻める力だけでなく、大切な資産を守るディフェンス力も必要になります。

ディフェンス力① 儲けても調子に乗らない

まず大事なのは、「投資にリスクはつきもの」と考えることです。これがリスク管理の基本です。

バブル経済、ITバブル、アベノミクス相場など、株価の上昇が続くと、多くの個人投資家が株式投資で結構な利益を得ます。そして皆、こう思うのです。

「自分には株式投資の才能があるのかも知れない」

しかし、どんな上昇相場もどこかで終わりを告げます。そうなったら、今度は逆に、下落相場がしばらく続きます。

下落相場になってもなかなか売却できずに、それまでの利益をすべて吐き出すだけでなく、最後には損失を被ってしまうケースもあります。二度と株式市場に戻って来られなくなった投資家も、実際にいます。

イラスト:白井匠

君もきっと経験すると思いますが、投資の失敗は、成功が続いて調子に乗った時に突然、訪れます。

だから、どれだけ株式投資で儲かったとしても、調子に乗ってはいけないのです。

次ページ信用取引に手を出してはいけない?
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事