コロナで「売れた」「売れなくなった」商品TOP30 オミクロン感染拡大後、「検査薬」が突然の飛躍

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抗原検査キットが品薄状態に(写真:日刊工業新聞/共同通信イメージズ)

今年の元日時点では全国で533人だった新規感染者数が、1カ月後の2月1日には8万4564人。2月5日に10万人を突破したところでピークアウトした感はあるが、3月18日時点でもいまだ5万人前後だ。

市場調査会社のインテージが、新型コロナの影響を受ける直前から週次で全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストア、ディスカウントショップなど、約6000店舗の販売動向を追っている「新型肺炎カテゴリー動向」。このほど公表した2022年1月24日週までのデータには、オミクロン株感染が急拡大する中で、コロナ時代の「ニューフェイス」が登場した。

「まん防」にも動じなかったマスクと手指消毒剤

まずは「新3種の神器」(マスク、手指消毒剤、非接触型体温計)の動きから見てみたい。1都3県にまん延防止等重点措置がとられたのは1月21日。今回のデータの最終週である1月24日週は、オミクロン株の爆発的な感染拡大の真っ只中、かつ「まん防」再実施の翌週である。

結果はマスクが2019年比で179.5%。この前週が2019年比154.8%だったので若干反応はしているが、昨年12月はおおむね200%を超えていたことからすると、「まん防」を受けての消費者の反応はかなり限定的だったと言っていい。手指消毒剤も2019年比264.5%で、前週の153.0%よりは高い。それでも昨年11月頃並みだから、やはり反応は限定的だったと言っていいだろう。

一方、非接触型体温計は、1月3日週が2019年比161.1%、1月10日週が372.0%、そして1月17日週に654.7%へとハネ上がり、1月24日週は665.7%。感染者数の増加に比例してしっかり増えている。

個人にはもはやコロナ慣れで購買行動には変化がほとんど見られなかったけれど、商業施設や公共の建物の出入りに当たっては、予防措置をしっかりとるところが増えたということなのだろう。

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