『ノルウェイの森』--資源国通貨の行方《宿輪純一のシネマ経済学》


 現在、特に中国をはじめとした新興国の経済成長は著しく、資源を大量に輸入する。その需要があるため、資源価格も基本的には上昇トレンドにある。つまり、それらの国の経済も活性化し、為替レートも上昇することとなる。また、たとえば、オーストラリアは貿易相手国として中国の影響を大きく受けており、中国の景気状況次第でオーストラリア・ドルの価格が動く。

最近のニュースで中国の活動家がノーベル平和賞を受賞して、ノルウェーとの国交が微妙になった。ノーベル賞の生みの親アルフレッド・ノーベルはスウェーデン人であった。そんなこともあり、ノーベル賞の6つの分野のうち、文学賞、物理学賞、化学賞、医学・生理学賞、経済学賞の5つはスウェーデンが決めるが、ノーベル平和賞だけはノルウェーが決める。これは当時、スウェーデンとノルウェーは連合国家を形成しており、ノルウェーの国会が国際紛争の仲裁・仲介等の平和問題に熱心だったからとされる。

(C)2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン
2010年12月11日(土)全国東宝系ロードショー

しゅくわ・じゅんいち
映画評論家・エコノミスト・早稲田大学非常勤講師。1987年慶應義塾大学経済学部卒、富士銀行入行。シカゴなど海外勤務などを経て、98年UFJ(三和)銀行に移籍。企画部、UFJホールディングスなどに勤務。非常勤講師として、東京大学大学院、(中国)清華大大学院、上智大学、早稲田大学等で教鞭を執る。ボランティア公開講義「宿輪ゼミ」代表。財務省・経産省・外務省等研究会委員。著書は、『ローマの休日とユーロの謎』(東洋経済新報社)、『アジア金融システムの経済学』(日本経済新聞社)他多数。公式サイト:http://www.shukuwa.jp/、Twitter:JUNICHISHUKUWA

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