誰も知らない「名画の見方」 高階秀爾著
なぜ名画は名画なのか。巨匠はいかにして巨匠になったのか。西洋画家24人を通じて明らかにされる。
たとえばフェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」の目に描かれた白い点。生命感を与え、見る人はそのまなざしに釘付けに。ファン・エイクの「精緻なだまし絵」、ベラスケスの影だけで表した奥行き表現、ゴヤの過酷な運命に鍛えられた観察眼、それらがどう生かされたか。さらに、生命の源に母親の肖像を重ね合わせたゴーガン、絵画の職人・ルノワールの確かな計算、人を物のように描いたセザンヌの革新性とは……。
日本を代表する美術史家が、巨匠たちの手に成る名画80点余りを例にして、作品と画家の奥深い魅力を探る。
小学館101ビジュアル新書 1155円
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