「ダイエット=鶏胸肉」に固執する人が見落とす事 ボディビルダーの叡智を生かした減量法とは
一つひとつをピックアップすると、こんなことで!? と思うかもしれません。しかし、千里の道も一歩から。続けていけば、いずれは「ゆでた鶏胸肉」という除脂肪食的最終形態にたどり着くわけですし、Fを減らしていく過程で結果的にカロリーコントロールができてしまうのです。
ですから「こんなこと」とバカにせず、段階的かつ継続的に減らしていくこと。それだけで、除脂肪はスルスル進んでいきます。もしも進まないようであれば、摂取と消費のバランスが悪いということ。自分に合わないと思い込みページを閉じる前に、食事量を抑えるか運動量を増やすか、調整してみてください。
なお、厳密にカラダづくりをしたい層の方々は、ここでカロリーを落としすぎるのは得策ではありません。Fを下げるとき、どれだけカロリーオフしたか見ておくことを忘れずに。
タンパク質の摂取量を増やす過程で大事なのは?
一方で、脂質は食事の満足度や腹持ちに関係するため、摂取をセーブすると物足りなさを感じやすくなります。実際に摂取カロリーも減るので、そのぶんPを増やしていきます。Pを増やす過程で気をつけたいのが、3食にわたってまんべんなく十分量を摂取すること。タンパク質は、カラダの主な材料となる栄養素です。カラダはつねに細胞分裂を繰り返し、その材料であるタンパク質を常に必要としています。一日で考えるのではなく、1食ごとにしっかり摂るよう整えることが大切です。
「1食あたり20グラム」との指標はありますが、まずは、3食それぞれで肉、魚、豆類、乳製品(脂質に留意)などをしっかり食べるよう調整していければOKです。夜は比較的摂りやすいので、気を配るのは朝と昼。トーストにゆで卵や無脂肪ヨーグルトを足したり、丼ものを食べるなら納豆や豆腐をプラスしたり、間食としてプロテインバーを持ち歩くのもいいでしょう。
ちなみに、PだけでなくCも増やしたい場合は、トレーニング前後の食事で炭水化物量を多くしてください。
カラダづくりにおけるPFCバランスに対する考え方の多くは、摂取カロリーを定めたなかでPFCの割合を調整する、というものだと思います。かつては私もそのように考えていましたが、あるとき、そのやり方は今ある食生活をガラリと変えることになるため反動が起こりやすく、また数値の計算も大きなハードルとなり、よほどの決意がないと長続きしないことに気がつきました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら