香港拠点の「大湾区航空」が初フライトへ前進 104の定期航空路開設に向け営業許可を取得

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大湾区航空は香港と各地を結ぶ104の定期航空路の開設を認められた(写真は同社ウェブサイトより)

香港国際空港を拠点とする中国系の新興航空会社「大湾区航空(グレーターベイ・エアラインズ)」は2月21日、香港政府から営業許可証を取得したと発表した。これにより同社は、香港と各地を結ぶ104の定期航空路の開設や香港国際空港での回数無制限の離発着を認められた。

大湾区航空は広東省深圳市の実業家で東海集団の董事長(会長に相当)を務める黄楚標氏が、2010年5月に設立した。当初の社名は「東海航空」だったが、その後2回の変更を経て、2020年7月に大湾区航空に改名した。

つまり、同社は創業から営業運航の本格準備に入るまで10年以上を費やしたことになる。

香港政府に営業許可を申請したのは1年半前の2020年7月。だが、その後の進捗は順調とは言えなかった。大湾区航空は当時、2021年10月1日(訳注:中国の建国記念日)にチャーター便の1番機を北京に飛ばす計画を明らかにしていたが、結局実現できなかった。

競争促進を図る香港政府の思惑も

ある中国の航空業界関係者は、香港政府がこのタイミングで営業許可証を発給した背景について、次のような見方を示す。

「香港の航空業界は長年にわたって国泰航空(キャセイパシフィック航空)による事実上の独占が続き、競争が欠如していた。近年、キャセイの経営は赤字続きで、社内改革の成果も芳しくない。そこで香港政府は、大湾区航空に営業許可を与えることで(競争を促進し)航空業界の活性化を図る思惑ではないか」

一方、当の香港政府は次のようなコメントを発表した。

「大湾区航空の営業許可取得は、香港の航空業界の将来に自信を持っている表れだ。同社がさまざまな航空サービスを提供することで、国際航空輸送のハブである香港の地位がより強固になることを期待している」

本記事は「財新」の提供記事です

とはいえ現時点では、大湾区航空はわずか3機のボーイング737-800型機をリースで保有しているにすぎない。同社は2022年末までに保有機材を7機に増やし、2026年には30機以上に拡大する計画を明らかにしている。

財新記者は(営業運航の)初フライトの時期について大湾区航空に問い合わせたが、コメントは得られなかった。

(財新記者:黄栄、周文敏)
※原文の配信は2月22日

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