2014年10月17日(金)に東京・六本木のアカデミーヒルズで開催した第3回東洋経済スタートアップセミナー。テーマは「これからの時代を生き抜く極意」。同セミナーのゲストとして登壇したスクーの森健志郎社長は、オンライン授業を提供するWEB上の学校『schoo(スクー)WEB-campus』を立ち上げ。森社長が見据える「学歴革命」とは、いったいどのようなものなのだろうか。

インターネットに教育のフィールドが移ると、何が変わるのか。教育の無償化や多彩なコンテンツへのアクセスなど指摘する声があるが、森氏は「一番大きな変化は学歴革命」だと語る。インターネットの特徴はログが残ること。たとえば、インターネットでアクセスした電子書籍からクイズアプリ、動画の学習サービスにいたるまで、インターネット上でどのような本を読み、どのような講座を受けたのか、それらの履歴をすべてログとして残すことができる。
「学習ログ」が個人の可能性を広げる
多くの人々がインターネットで教育を受け、それらが膨大に蓄積されていけば「こうした学習ログを蓄積している人は、こんな学問領域にも興味を広げている。あるいは、こんなキャリアを形成している」といった、精度の高い新たな学習コンテンツとのマッチングやジョブマッチングが可能になる。
そこでは、自分が思いもつかなかったような学習コンテンツが提案されるかも知れない。逆に、目指すべき仕事で活躍している人々の学習ログを知ることで、学びへの意欲をドライブさせていくこともあるだろう。
そこには、インターネットだからこその体験が待っている。
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