政治に超熱心な意識高い慶大生に会ってきた 【第1回】若者×政治に希望はあるか?

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偏差値も意識も高い若者しか関心ないのでは?

常見陽平(以下 常見) こんにちは。お会いしたかったです。朝日新聞で、香港のデモを視察している記事を拝見し。朝日だけに真っ赤に燃える熱さを感じました(笑)。Twitterで紹介したら、青木さんがメンションをくれたのですよね。今日はよろしくお願いします。

青木大和(以下 青木) よろしくお願いします。

常見 青木君は「若者が政治に関心を持つ」ことをテーマに活動しているんですよね。その中でもメディアでも注目されているのは「高校生100人×国会議員」というプロジェクトだよね。

青木大和(あおき・やまと) NPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」代表理事。若手活動家。慶應義塾大学法学部政治学科2年。1994年生まれ。15歳にて単身渡米。米国の社会活動へ参加する中でオバマ選挙を目の当たりにする。日本と米国の若者の社会参加、政治参加の差を実感し、帰国後2012年「僕らの一歩が日本を変える。」を創設。「高校生100人×国会議員」、「未成年模擬選挙」「全国行脚」などの数多くの仕掛けを行った。 2014年には「社会をおこして、明日をつくる」を掲げ、「若者と社会が共にポテンシャルを開花させる機会を創り出す」ことを目指したNPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」へ法人化する。 また、若手活動家としてNHKを中心に多くのメディアで注目されている

青木 僕たちは中高生にターゲットを絞って活動しているのですが、中高生でも「政治」への関心には幅があります。「政治に興味のない学生」に対しては、公教育の中で授業を提供するプロジェクトを行っています。そして「政治に興味のある学生」に向けて行っているのが、ご質問いただいた「高校生100人×国会議員」というプロジェクトです。

これは永田町の国家議事堂に、高校生100人と全政党から国会議員を集めて、日本が抱える問題についてディスカッションするというものです。政治に関心のある高校生にとって、「国会議員に直接会って、意見をぶつけることができる機会」となっています。

常見 いきなり嫌な質問していい?「参加する100人の高校生」は、どんな学生なの?「どれぐらいの偏差値の層なのか?」というのが気になる。

例えば、参加する高校生は、東京の私立の名門校の生徒なのか、それとも地方の工業高校で卒業後すぐ働く生徒なのか。所詮、もともと関心のある生徒のごく一部じゃないかと思っちゃうわけ。誰が参加するかで行われるディスカッションも、プロジェクト自体の価値も大きく変わると思うけど、どうなのかな?

青木 「高校生100人×議員」は参加者をインターネットで公募しているので、全国の高校生が参加可能です。応募する高校生は徐々に増えていて、今では約500人が応募してくれているので、応募時に2000字のレポートを提出してもらい、僕たちの方で審査しています。ここで大事にしているのが、「学校名を伏せた上で、2000字のレポートの内容のみで審査する」ということです。そうすることで、常見さんが懸念されているような「偏差値の高い有名高校の生徒ばかりになる」という事態は起きません。

実際の参加者100人は、6割が地方の偏差値上位校の高校生です。生徒会活動に熱心な学生が多いです。2割は偏差値が特別高い高校ではなく、単にネット見ていて、「高校生100人×国会議員」に興味を持って参加してくれている高校生で、そして残りの2割は、中学校時代の不登校経験者や商業高校に通っている高校生です。

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