うつと気分障害 岡田尊司著
うつの潜在患者は300万人とも600万人ともいわれる。その原因は、気質や遺伝もあるが、複雑な現代社会の過剰なストレスによる部分が大きいという。最新の研究では、これまで人類が進化の中で長い年月をかけて確立してきたライフスタイルが、工業化と科学技術の発達、あるいは行きすぎた商業主義によって急変してしまい、その過程でかつては持っていたうつに対する抵抗力を失いつつあるという説もある。
本書には、うつと双極性障害(躁うつ病)の基礎知識から、対処の仕方や予防法まで網羅されている。精神科医である著者は、睡眠、食事、運動、対人関係など、ライフスタイル全般を見直すことが何よりも先決と説いている。
幻冬舎新書 840円
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