医師と弁護士の「働き方」に未来はあるか? 弁護士ドットコム×メドピア 社長対談(第2回)

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――お医者さんはどうですか。

石見:OECDの調査によると、日本の医師は人口10万人に対して2人強しかいなくて、世界でも下から2番めか3番めくらいに少ないのです。本当に医師の数が足りない。日本はフリーアクセスといって気軽に病院に行けるし、入院日数も長い。だから医師はものすごく忙しいのです。それでもあまり医師を増やそうという動きはありませんね。

元榮:今、通常の保険診療に加えて保険外の自由診療も認める「混合診療」が経済成長戦略のひとつとして検討されていますが、実現したら医療の現場が変わったりしますか。

石見:けっこう大きく変わる可能性がありますよ。今、大枠では混合診療の実施が決まって、反対派が最後の抵抗をしているという状況ですが、これが本当に運用されるようになると、かなり大きな改変になるでしょうね。

元榮:今までは画一的な医療サービスだったのが、少し差別化ができるようになるとか。

石見:そのはずですが、競争が激化することをおそれる一部の開業医が抵抗しているという話も聞きます。その先生方は戦々恐々としているでしょうけれど、患者さんにとっては選択肢が増えるわけです。「命が助かるならおカネはいくら払ってもいい」という人でも、極端に言えば生活保護の人と同じ最低限の医療しか受けられないということですから、そこは変わっていく流れになるのでしょうね。

医師、弁護士の結婚問題

元榮:話はまったく変わりますけど、うちの妹は小児科の医師なんですよ。それで30歳独身なので兄としては心配なんですが、女性の医師ってモテますか?

石見:そうですね、「女子医大の法則」っていうのがあるんですよ。

――なんですか、それは?

石見:3分の1が既婚、3分の1が未婚、3分の1がバツイチ、というように大別できるという説です。つまりほかの職業に比べて未婚者や離婚経験者が多いという印象がある。経済的に自立しているから選択肢が多いということでしょうね。でも全体の3分の2は結婚を経験しているわけですから、モテないということはないと思います。だた、医師はとにかく忙しいですからね。ましてや妹さんのように小児科だと、患者さんとの出会いもない(笑)。

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