「再出発」の覚悟で新事業に取り組む--日清紡ホールディングス社長・鵜澤靜

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「再出発」の覚悟で新事業に取り組む--日清紡ホールディングス社長・鵜澤靜

1969年の入社当時、すでに繊維は斜陽産業と呼ばれていた。ただし新事業も育ち始めていた。

日清紡は繊維機械を自社では生産していないが、使いこなすノウハウは蓄積しており、繊維機械メーカーと共同開発に取り組んでいた。70年代になると繊維事業は能力増強投資をする状況でなくなり、自動化への合理化投資に傾注した。80年代後半になると、円高を機にパキスタンをはじめとするアジア製品がどっと国内市場へ流入してきた。アジア企業は新鋭の日本製機械を導入したのだから、手ごわいのは当然。2000年には中国にも追いつかれてきた。

今年になって繊維生産の主力をインドネシアへ移す決断を下し、国内から移設できる機械のほかは新規購入することにした。長引いた内需低迷のため総じて日本の繊維機械産業は弱体化してしまい、かつて追い抜いた欧州勢に技術面で再び肩を並べられてしまった感がある。もし繊維関連と同じことが半導体関連でも起きるなら、新鋭の日本製装置で生産したアジア製品が手ごわいのは当然。また、いずれ日本の半導体製造装置産業も弱体化しかねない。

太陽電池製造装置は取り組み模索

太陽電池製造装置はどうかだが、当社では09年に第4工場が完成し、続いて第6工場までは増設しようと考えていた。だが、いかに技術的に優れた製造装置でも、研究開発費用がかさみ、収益が挙がらなければ、事業としては立ちゆかない。だから今、新たな事業のあり方を見いだす必要があると考えている。

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