大増殖! 「世界系」番組が急増するワケ 特番からレギュラー番組まで百花繚乱

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たとえば、「世界まる見え!テレビ特捜部」「ザ!世界仰天ニュース」は主に①、「世界の村で発見!こんなところに日本人」「世界ナゼそこに?日本人」は②と③、「世界の果てまでイッテQ!」は主に④、「世界の車窓から」「シリーズ世界遺産100」は主に⑤。「世界ふしぎ発見!」は主に⑥。

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TBSの「不思議探求バラエティー ザ・世界ワンダーX」など新番組も続々(TBSのHPより)

中でもここ2~3年で特に急増してきたのが「世界×日本人」の組み合わせ。特番が好評を博し、次々とレギュラー番組化されました。

現在、放送されているのは3番組。「世界ナゼそこに?日本人」(テレビ東京系、2012年~)、「世界の村で発見!こんなところに日本人」(テレビ朝日系、2013年~)、「世界の日本人妻は見た」(TBS系、2013年~)。

いずれも、世界の辺境に住んでいる日本人を訪ねて、それまでの人生や暮らしぶりを取材する番組で、視聴率トップ10には入っていませんが、回によっては10%を超える安定した視聴率を獲得しています。これに加え、最近では、「ありえへん∞世界」(テレビ東京系、2008年~)など他番組でも、辺境に住む日本人特集が多くなってきました。

先週から今週にかけては、特に「世界×日本人×波瀾万丈」の特集が集中。“波瀾万丈”はテレビ業界でちょっとしたブームになっているのかもしれません。「世界の村で発見!こんなところに日本人」(10月31日放送)では、「満州開拓民の花嫁候補として71年前に日本を離れ、中国で戦争、文化大革命と激動の人生を生き抜いた87歳の日本人女性」を俳優の六平直政さんが取材。

いつもは千原せいじさんの「アフリカ54か国に住む日本人全員に会いに行きます!」など、軽いタッチの内容が多いのに、今回は女性の人生があまりに壮絶で、スタジオゲストの楠田枝里子さんは涙……。貧しい生活の中でも寄付を続けてきたと聞き、筆者も涙……。何ともしんみりした回となりました。

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