低燃費タイヤが「市場開花」、開発競争は百花繚乱!

低燃費タイヤが「市場開花」、開発競争は百花繚乱!

9月30日から10月17日まで開催されたパリモーターショー。新型車や開発中のコンセプトカーが主役を張る中で、ある2社の“戦い”に注目が集まった。タイヤ世界市場の2割弱ずつを占有する雌雄、ブリヂストンと仏ミシュランである。

第1会場の両端に陣取った2社が最も強く打ち出していたのが、「低燃費タイヤ」だ。ブリヂストンが低燃費ブランド「エコピア」を装着したトヨタ自動車「iQ」で人目を引いたかと思えば、ミシュランが「『グリーンX』シリーズの販売本数が累計3800万本に達した」と宣言するなど、PR合戦は過熱した。

それもそのはず、欧州では2012年から、タイヤの燃費性能に関する新たな規制が導入されることになっている。相手を出し抜きたい両社にとって、規制前夜のパリで熱く火花を散らすのは当然のことだ。

実はエコのカギ 有史以来の大変化

単に黒いゴムの塊という印象のあるタイヤだが、さにあらず。自動車の走行燃費を左右する重要な部材だ。車が走るとタイヤは変形したり、地面と摩擦を起こしたりしてエネルギーロスを生じ、進行方向と逆の抵抗力を生む。これは転がり抵抗と呼ばれ、小さければ小さいほど遠くまで走れる。つまり燃費がよくなる。

転がり抵抗が30%改善したタイヤを履いた車を一定速度で走らせた場合、なんと6%以上の燃費改善となる。一方で、雨の日ブレーキを踏んだとき踏ん張りが利く(=地面をグリップする)ことも、安全上欠かせない機能だ。

欧州の新しい燃費規制は「ラベリング(表示)制度」といい、この転がり抵抗とウエットグリップに騒音を加えた三つの性能が一定基準を満たした場合、決められたラベルが張られる。言ってみれば、セーターのウールマークと同じ「性能のお墨付き」「合格証」といえる。

実は、ラベリング制度では日本が先行している。騒音を除いた2性能を対象に、今年1月に導入。すると、カー用品量販店・オートバックスの店頭では、夏用タイヤ販売の、実に15%が低燃費タイヤに切り替わった。「商品選びの新たな基準になりつつある」(オートバックスセブン)。

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