低燃費タイヤが「市場開花」、開発競争は百花繚乱!

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しかも、単に整列させればいいわけではない。車両や路面などによって、タイヤの変形パターンは千差万別。分子設計に当たっては、実地での挙動解析が欠かせない。挙動解析とは、「要は、車の下に潜り込んでタイヤに触る、ということ」(荒木充・小型タイヤ材料設計部長)。

ブリヂストンでは、世界各地域に配置された解析担当者が、今この瞬間もタイヤを追いかけ回している。タイヤ表面に計測網を張って転動時の変形を測定したり、駐車場で待ち構えて、停止直後のタイヤ温度を計測したり。ベテランになると、表面を手でなでれば、走ってきた地面がわかるという。こうして日々積み上げられた膨大な変形データが研究所に送られ、新たなゴム素材のデザインが描かれる。「あるニーズを発見してから製品化するまで1年、いや半年を目指したい」(荒木部長)。

発想の自由自在 ミシュランの“奔放”

所変わって、5月末のブラジル・リオデジャネイロ。ミシュランの環境イベント「チャレンジ・ビバンダム」の会場でつねに人だかりのできている車があった。仏プジョーの電気自動車「BB1」だ。

チャレンジ・ビバンダムはエコカーショーとエコカーレース、国際環境会議等を5日間でいっぺんに行ってしまうという大掛かりな内容で、一民間企業が主催するイベントとしてはほかに例を見ない。そのエコカーショーで人気を集めたのがBB1だったのだが、BB1にはミシュランが開発する「インホイールモーター」が装着されていた。

インホイールモーターとは、サスペンションやブレーキといった、重要部品を組み込んだ特殊なタイヤをいう。その分、車体の設計を単純化でき、車内スペースに余裕も生まれる。車体を駆動するモーターまで組み込んだインホイールを四つ並べた上に鉄の箱を載せれば、それで立派な自動車の完成となる。

プジョーBB1は全長250センチメートルと小さい。それでも、あん馬にまたがるような独自のシートデザインに加え、後輪にインホイールを採用したことで大人4人が乗れる。実際、後席に乗っても頭上空間はたっぷりある。しかも荷室付きだ。インホイールはブリヂストンも2000年代前半まで開発していたが、荒川社長は先日、「当社独自の形を追求していたが、開発を中止した」ことを明らかにした。

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