星野リゾート、「ホテル業界のトヨタ」狙う 星野リゾート代表に海外展開の勝算を聞く

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「バトル・ボラボラで現地のスタッフも喜びを感じてくれている」と星野代表(撮影:尾形文繁)
 

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国内各地で高級旅館やリゾートホテルを手掛け、老舗施設の再生実績も多い星野リゾートが、海外進出を本格化する。

10月15日の会見で星野佳路代表は、南太平洋タヒチ・ランギロア島の既存ホテルをブランド変更し「星野リゾートKia Ora(キアオラ)ランギロア」として2015年4月に運営を開始すると発表した。

日本発のホテル運営ノウハウは国際舞台でも通用するのか。星野代表に聞いた。

星野リゾートは難しい案件に縁がある

――タヒチに着目した理由は。

水面下で検討していた案件のうちの一つで、急に運営を引き継ぐことが決まった。リーマンショック以降、タヒチ全体の需要が一時期に比べてちょっと落ちているので、ランギロアのリゾートのパフォーマンスを上げるための運営会社として指名された。

タヒチではボラボラ島が有名で、ランギロアは通好み。星野リゾートは沖縄でも西表島、小浜島、竹富島と離島に3つ拠点があるが、本島にはない。難しい案件に縁があるようだ。

――再成長への手ごたえは。

島のポテンシャルは高いと感じている。幅200~300メートルの世界最大級の環礁の島になっていて、周りは太平洋で波が荒いが、琵琶湖の2倍ぐらいの環礁は穏やかで、イルカやサメ、マンタも見られる。ダイビングスポットとしては世界トップ10の常連のリゾートだ。タヒチ唯一のワイナリーもある。

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