日経平均は2万4000円前後まで下落の懸念がある もし大荒れになっても必ず「買い場」は訪れる

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1月に日経平均は2万6000円台前半まで下落したが、1月安値を割り込む可能性もある(写真:つのだよしお/アフロ)

日本株が筆者の事前の想定通り、いよいよ大荒れになってきた。

先に断っておくが、私は決して弱気ではない(慎重なだけだ)。実は今年のどこかで「絶好のエントリーポイント」(強気に転換してよい局面)がありそうだとみている。今回はアメリカの金融政策を分析したうえで、今後の展開を予想したい(株価はザラバ表記部分以外はすべて終値)。

日経平均は3月末までに2万4000円前後まで下落も

すでに「2022年の株式市場は『大荒れの年』になりそうだ」(昨年12月19日配信)でも書いた通り、私は急落前の昨年末から「2022年の日経平均株価は3万円から2万4000円までのかなり大きなボックス圏での値動きになる」と予想した。

さまざまなメディアで発言・コメントを続けてきたが、メインシナリオは今年末2万4000円としたうえで、「早ければ3月にも2万4000円前後をつける可能性も高い」とし、その際カギになるのは「アメリカのインフレと金融政策の行方、さらには日米中などの政治動向・地政学的リスクだろう」などとしてきた。

実際、今年に入ってここまでは1月5日の高値(ザラバベース)2万9388円をピークに、1月27日の安値2万6044円(同)まで、高値から一時3344円下落、約11%下落した。足元は2万7000円台をなんとか維持(2月14日現在)したものの、再度1月27日安値をうかがう展開になっている。

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