コロナ禍「メンタル弱り気味」その予想外な理由 不調を感じるのはネガティブだからではない

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そういったお客さんを診ていくうちにある共通点に気づきました。それは「呼吸が浅い」ということです。なんと心の不調を抱える人の9割以上が、浅い呼吸のクセを持っていたのです。「気力が出ない」のも当然、要は、体の中で働くべき「空気の力」……つまり酸素が足りなかったのです。

では、どうして「酸素が足りない」という状況になっているのでしょうか。原因は大きく2つあります。

1つめは生活習慣。そのなかでも代表的なのが、「座っている時間が長すぎること」と「運動不足」です。長時間座っていると、頭がうつむき、猫背の姿勢になりがちです。猫背でいると胸もつぶされて狭くなるため、大きく息を吸えない体勢になり、呼吸が浅くなってしまうのです。

2つめがマスクです。呼吸が制限される息苦しさは、心身に無視できない負担を強いています。最も深刻なのは、着用時だけではなく「浅い呼吸がクセになる」という点です。

マスクをしていると口元で物理的に「空気の入り口」がブロックされてしまうため、呼吸はどうしても小さなものになります。それを日常的にくり返すせいで、肺や呼吸の筋肉まで固まってしまいます。自宅でマスクをはずしているときでさえ、無意識に呼吸が浅くなるのです。それは「どこにいても息苦しい」生活です。こんなに大きなストレスはありません。

マスク生活が定着してから急増している「症状」

ちなみに、マスク生活が定着した頃から、目立って急増した症状があります。

『しんどい心によく効く1日1分みぞおちもみ』(大和書房)。書影をクリックするとアマゾンのページにジャンプします

それは、無気力感、うつっぽさ、頭痛、ふらつき、めまい、猫背、首肩のこり、慢性疲労、不安感、動悸・息切れ、不眠といったものです。おそらくあなたの周りにも、こういった症状が「出始めた」人が少なくないでしょう。

実は、これらすべての症状が、浅い呼吸によって発症しうるものなのです。簡単に言ってしまえば、隠れ酸欠のために心身が疲れやすく、血液がドロドロに重くなり、心肺機能が落ちていて、自律神経まで弱っている状態です。

では、マスク生活が終わるまでずっと、こんな悩みと付き合うしかないのでしょうか? いえ、そんなことはありませんので、ご安心ください。呼吸系を助ける筋肉たちをこまめにケアしていけば、マスクに負けない呼吸の力を取り戻すことができます。

永井 峻 整体師、楽ゆる整体院長・スクール代表

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ながい たかし / Takashi Nagai

1982年、富山県出身。スポーツ選手や医師、女優やモデルなども含めて「病院で解決しない悩み」を改善する施術や健康指導を、10 年間で約10万件行ってきた。自律神経のケアを専門とした整体院には、地方や海外からの来院も多く、予約のキャンセル待ちも1000人以上となったため、セルフケアの開発と普及に本腰を入れる。モットーは「早い、簡単、なのに効く! 」。特に、10 年をかけて開発した「うるおいツボ揺らし」は「筋トレより体が動くようになる」「エステより細くなる」と好評。多くの相談者の体質改善に貢献している。

楽ゆる式公式ブログ
https://www.rakuyuru.jp

楽ゆる式 整体&整体セラピー
https://www.youtube.com/user/rakuyuruTR

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