「五輪での日本選手活躍と株価」の関係が深いワケ 北京五輪直前!投資も気分の影響を受ける
2月4日の北京冬季五輪の開会式まであと1日となりました。五輪メダル数予想では毎回、注目されるアメリカの大手データ会社グレースノート社から、日本のメダル数は、金2個を含んでこれまでの最多の19個(1月31日時点)との予想が発表されたことが話題にもなりました。今大会は日本人選手のより一層の活躍が期待されています。
足元、わが国では新型コロナの感染拡大が進み1月28日には、新たに確認された感染者数が初の8万人超えの8万1810人となりました。自宅待機が必要な濃厚接触者も増えて生産や物流などの経済活動への悪影響も懸念されるなか、28日現在で日経平均株価は2万6717円と、1月は月間で4%を超えた株安となっています。
しかし北京五輪の開幕が株式相場の悲観ムードから脱却の糸口になるのではと考えられます。今回は冬季五輪の日本人選手のメダル数と株価の関係を取り上げてみます。
日本人選手のメダル数と五輪期間の株高との関係
思い起こせば昨年夏の東京五輪もそうでしたが、7月23日の開幕式前とも状況が似ています。当時、東京都の新規感染者数は22日に1979人と1月以来の2000人台に接近する勢いでした。五輪は12日に4度目の緊急事態宣言が発令されたなかでの開催となりました。株価も開会式前まで7月の月間で今回と同じように4%を超えて下げていました。
しかし五輪が開幕すると閉幕までの五輪期間で株価は1%上昇しました。東京五輪では金メダルが27個、メダル総数も58個と史上最多となりました。日本人選手が活躍すると国民の五輪への注目も高まります。株式市場でも悲観ムードから、投資家心理が前向きとなり株価も上昇しました。
このような日本人選手のメダル数と五輪期間の株高との関係は、過去にさかのぼって夏季五輪、冬季五輪で共に見られるものです。まずは冬季五輪から紹介します。第2次大戦後、日本が最初に参加した1952年オスロ大会から五輪はこれまで18回あります。
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