「五輪での日本選手活躍と株価」の関係が深いワケ 北京五輪直前!投資も気分の影響を受ける
このように“天気晴朗ならば株高し”が示された理由は、天気がいいときは、人々の気持ちが前向きになるため、楽天的な姿勢で投資しがちになり、買い先行になるということです。一方、天気が悪いときは、ネガティブな気分になるため、投資家の姿勢が積極的になりにくいことが理由です。
実際に、雨の日を考えてみましょう。朝の通勤も「ちょっと嫌だな」と思う人も少なくないでしょう。傘を持って歩いていても、服も濡れたりします。それに通勤電車が混雑していると、傘を服につけられて、なんだか、服がびしょびしょになっていることもあるでしょう。雨の日は朝から気持ちも今一つになる人も多いでしょう。投資するときにも、気持ちが前向きになりにくいものです。
反対に、天気がいいと気持ちも朗らかになり、投資にも前向きに姿勢につながります。株価と直接は関係なさそうでも、投資家の心理を通じて株価に影響を与えるのは“天気”のほかさまざまです。
東京五輪の男子サッカーフランス戦翌日の株価は?
今一度、昨年の東京五輪を振り返ってみましょう。日本人選手の活躍で国民全体が盛り上がった代表的な種目の1つと言えば男子サッカーです。7月28日の夜8時30分キックオフの戦いでは、日本代表は4―0で強豪フランスに圧勝して1次リーグ首位突破、2大会ぶりにベスト8に勝ち上がりました。これを受けた翌日の日経平均株価は200円高となりました。
そして31日夜6時に開始された準々決勝のニュージーランド戦は激闘の末に日本代表が勝利、ベスト4にまで進出する活躍を見せるなか、翌営業日の日経平均株価は497円と大幅高となりました。日本代表の勝利が人々の気持ちにポジティブに働き、株高にも関係したことがわかります。
また実際の経済活動の面からも重要な点があります。ウインタースポーツ関連銘柄の株価が相場を牽引するということです。日本人選手が活躍するとその種目がブームにもなったりします。昨年の東京五輪を振り返れば、スケートボードで日本人選手が大活躍。金メダルを3個獲得しました。その後のスケートボードのブームが記憶に新しいです。そしてスケートボード需要が高まりました。北京五輪でも日本人選手がメダル獲得となれば、その種目中心にウインタースポーツへの注目が集まるでしょう。
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