ネット会議で印象の良い人と悪い人の「4つの差」 「話し方」はもちろんだがそれ以外の要素も重要

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

話し方というと「滑舌・発声」をよくすること、と考える方が多いのですが、滑舌練習するよりも、「ゆっくり」「はっきり」話すよう意識して話すほうが、ずっと即効性がありますよ。

また、オンラインでは、話す音量や微妙な表現のニュアンスが少なからず失われます。そのような環境でリアルのときと同じように話すと、メリハリが感じられず、長く聞いていると退屈な感じに聞こえることが多いものです。

そこで、スピードや間、声の高低など、リアルのとき以上に変化をつけて話すようにしましょう。大事な部分は、ひときわゆっくりと噛んで含めるように。声の高さも、ずっと同じ高さでなく、エピソードなど軽い話のときはやや高めに、重要な内容は低めの太い声で話すなど工夫するようにしてみることです。

見えない相手への「想像力」と「心遣い」を

④最後のカギは聞き手へのホスピタリティー

最後に最も大切なこと。それは、聞き手への心遣い、いわゆるホスピタリティーがあるかないか。ここで大きな差がつきます。

『元NHKアナウンサーが教える 話し方は3割』(中央経済社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら

オンライン時代、聞き手は目の前にいません。当然彼らの反応も感じにくくなります。だからこそ、聞き手の気持ちをリアルのとき以上に想像するようにしましょう。相手にどう見え、どう聞こえているのかをつねに意識するのです。

また、話すときもただ話すのではなく、遠くにいる人に向かってことばが届くよう、ふだんよりも「一生懸命語り掛ける」ようにしましょう。私がアナウンサーだった頃、実は最も意識していたのは、この「語り掛ける」ことでした。

見えない相手に伝えるには「想像力」と「心遣い」を忘れない。これこそ、オンライン時代のコミュニケーションの成否を分けるポイントなのです。

松本 和也 プレゼン・スピーチコンサルタント、元NHKアナウンサー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

まつもと かずや / Kazuya Matsumoto

兵庫県神戸市生まれ。私立灘高校、京都大学経済学部を卒業後、1991年、NHKにアナウンサーとして入局。奈良・福井の各放送局を経て、1999年、東京アナウンス室に。2016年6月退職。同年7月から「株式会社マツモトメソッド」代表取締役。ビジネスで必要な「理解しやすく」「説得力のある」伝え方を徹底的に磨く指導が特徴。話し方はもちろん、原稿・スライドの構成までトータルでサポート。テレビ司会の豊富な経験から得た、画面越しに伝える実践的なノウハウが好評を博している。著書に『心に届く話し方65のルール』(ダイヤモンド社 2017年)。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事