日本人のための戦略的思考入門 孫崎享著
外交官として勤務してきた著者は、日本は自国の死活に重要なことをどう処理するかという戦略的思考に劣っていると言う。それは先の大戦以降、経済的優位性や米国の庇護に甘んじていたことなどによって、思考が棚上げされてきたからと見る。しかし、米国の弱体化や中国の台頭など、日本を取り巻く環境の変化をかんがみると、それだけで世界に伍していくことが不可能なことは明らかだと説く。
沖縄普天間基地を代表する米軍基地問題はじめ、尖閣諸島問題、竹島問題、北朝鮮の脅威などにどう対処するか。「ゲーム理論」や「孫子」を通して、「相手の動きに応じ、自分に最適な道を選択する」ことで、自国の利益を最大にする思考法を探る。
祥伝社新書 840円
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