インド最大手IT、日本を4000人体制に インドの注目企業<3> タタコンサルの日本事業

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日本TCSのアムル・ラクシュミナラヤナン社長
インドのITサービス最大手、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)は2014年7月、日本でのITサービス事業を三菱商事の同事業と統合した。新会社の名称は日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(日本TCS)で、出資比率はTCSが51%、三菱商事が49%となっている。従業員数2500人を抱え、IT分野では日印間で最大規模の合弁企業になる。統合の経緯や今後の目標をアムル・ラクシュミナラヤナン社長に聞いた。

――事業統合の経緯について教えて下さい。

TCSは1987年から日本で活動しています。日本向けの専用のオフショアセンターをコルカタやプネに設立するなどして、継続的に日本市場にコミットメントしてきました。多くの顧客に対して多様なサービスを提供しており、継続的な投資も進めてきた経緯があります。

しかし、必ずしも満足いく成果を上げていたわけではありません。三菱商事との今回の戦略的なジョイントベンチャーによって、日本での存在感と規模、グローバルな知識・スキルなどを揃えることができました。ジョイントベンチャーにより、日本の顧客企業に対して、より効果的なサービスが提供できるようになったと同時に、日本におけるTCSの成長も期待できると考えています。

顧客のニーズはつねに変化している

――日本市場ではどのような技術と分野にフォーカスしますか。

ITは従来、業務を自動化する目的で使われていましたが、今はそれだけではありません。ビジネスに透明性と正確性をもたらすために使われるようになっています。また、以前は業務用のソフトウエアなどプロダクトを設計してプログラミングして納品することが中心でしたが、今は継続的にサービスを提供することが中心業務になっています。

そうした中で、日本はIT普及率の高い先進市場です。顧客のニーズはつねに変化しています。ニーズに応えていくためにも、ITサービス企業には、先端のスキルや斬新な視点が求められます。ここにわが社のチャンスもあるとみています。

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