「苦手」を避け続けている試験バカへの処方箋 “目線”を意識すれば応用力が身につく

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こうして当事者目線を意識して民法を見つめなおした結果、みるみるうちに問題が解けるようになりました。断片的にしか持っていなかった知識が有機的に理解され、どんな問題でも大外しすることがなくなりました。そりゃそうですよね。当事者の目線に立って「金払え」、「物よこせ」、「どけ」のどれかから要求を選べばいいのですから。

「人と人」の話なら、何にでも応用できる

この考え方は、こと人と人の取引が関連する分野にはあまねく通じる話です。法律も外国為替も、人と人の取引が関連しますので、ご質問のケースについても、「誰目線の話なのか」を意識すると視界が開けると思います。

輸出、輸入といっても、ある人にとっての輸出は相手にとっては輸入なわけで、誰目線かによって行為自体が変わってきます。外為法などの様々な規制や決まり事も、誰かの目線・利益を意識して定められているわけですから、誰目線なのかを意識していれば「そりゃそうだよね」という決まり事がたくさんあることに気づき、知識が有機的につながっていくはずです。

以上、目線を意識することで知識の体系化が行われやすい、ということをお伝えしました。最初に“ちゃぶ台返し”をした割にはまともなことを言ったでしょ(笑)。ご質問者様が「苦手分野」に集中し、来年3月の試験を突破されることを願ってやみません。ではまた。

鬼頭 政人 資格スクエア創業者、弁護士

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きとう まさと / Masato Kito

1981年生まれ。開成中学、開成高校を特別優等の成績で卒業後、東京大学文科1類(法学部)に現役で合格。同大学法学部卒業後、慶應義塾大学法科大学院に現役で進学し、同大学院在学中に司法試験に一発合格。司法修習を経て都内の法律事務所に弁護士として勤務。ベンチャー企業を多面的に支援したいと考え投資ファンドに転職した後、22013年12月に資格試験対策をオンラインで提供する「資格スクエア」を創業、その後、ワンストップ電子契約サービス「NINJA SIGN」(後にfreeeサインと名称変更)も創業。著書に『東大合格者が実践している 絶対飽きない勉強法』など。

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