「生理前に不機嫌な彼女」の身体で起きていること 機嫌や気分の浮き沈みはホルモンが関係している

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隠れていた問題は、うまくいっていない人間関係が原因かもしれませんし、心身が休息を必要としているせいかもしれません。もしかしたら、あなたは本当は仕事に対する正当な評価を欲しているのかもしれません。生理が始まると、また落ちついてきます(生理が終わるころになってやっと落ちつくという人もいます)。

でも、「生理前だけ頭がどうかしていたのだ」と考えるのは間違いです。私たちは往々にして、潜在的にかかえている問題に対して苛立ちを覚えるのです。

PMSによって、問題がフィルターを通すことなく顕在化しただけ、理性による歯止めが効かなくなっただけなのです。「蚊」ほどの物事を「象」のように大げさに誇張しているといえなくもありません。でも、夜中、部屋のなかに蚊がいたら嫌ですよね!

女性の人生に登場する「3種類のホルモン」

「エストロゲン」「プロゲステロン」「テストステロン」——この3種類のホルモンが、女性の「性的」「感情的」そして「身体的」な健康の基礎を築いています。3つのホルモンの調和が保たれ、お互いにタイミングよく作用するかぎり、私たちの心身は安定します。

ところが、ホルモンが乱れはじめると——これは私たちの人生でたびたび起こることですが――生活のあらゆる分野に影響が出てきます。

ホルモンは私たちの「親友」です。私たちが気分よく過ごすために、そして人生の試練を乗り越えていくためには、ホルモンが十分に供給されていなくてはなりません。

ホルモンが不安定になると、気分も不安定になります。女性がもっとも必要としているときにかぎってホルモンは不足することがあり、そうなると私たちの気分は落ち込む一方です。

拙著ではさらに詳しく説明していますが、ここではかいつまんで、3種類のホルモンの特徴に触れましょう。

3大ホルモンの1つめ、「エストロゲン」は、女性らしさ、愛情深さ、そして曲線のホルモンです。エストロゲンは、「女性らしさの象徴である体の部位に脂肪を蓄えること」と「組織に水分を貯蔵すること」を仕事にしています。そのおかげで女性の肌は、バラ色で血色よく見え、柔らかくなるのです。

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