『絶倫食』を書いた小泉武夫氏(食文化論者、発酵学者)に聞く--イチジクとスルメを一緒に食してはどうか


--「ねぎま」も紹介されていますね。

ねぎまの場合は、素材のマグロが活力源となる。クジラやかつおにもあるが、特にバレニンというアミノ酸が筋肉にとって活力源になる。マグロもかつおも四六時中泳いで一生暮らす。そういう宿命でも生きていかれるのは、筋肉を強くするバレニンが多くあるからだ。

余談だが、ねぎまが活力源となることは歴史的に証明されている。江戸の遊郭、新吉原の大門近くの茶屋数十軒で、ねぎまを食べさせたという。ここで元気をつけて出入りしたらしい。

--このほかとろろをはじめ精のつく食材のオンパレードですが、ネタの仕入れは?

とろろはアルカロイドがあって、口の周りや手に付くとかゆい。あれが効く。

ネタは、3年ぐらい神田神保町の古本屋に通い、関連する本をあさって収集した。この本の初出は月刊誌だったので調べる時間もあった。まだ連載は続いている。

--海外の話も豊富です。

絶対権力者というのはすごい。中国の皇帝はあらゆることをやった。童子の小水を集めてきて、濃縮したものを飲む。ステロイドホルモン、つまり性ホルモンがいっぱい入っている。少年と同じようになれるということで、天下のエンペラーが他人の小便まで飲んで元気になりたいのだから、すごい。

--奇食もあります。

たとえば「満漢全席菜単」は、普通の人にとってはゲテモノかもしれないが、一つひとつ分析してみると、立派な食材ばかりだ。やはり精力に結び付いている。400人の子どもをつくる皇帝もいたのだから、強くないとダメということか。

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