『絶倫食』を書いた小泉武夫氏(食文化論者、発酵学者)に聞く--イチジクとスルメを一緒に食してはどうか

『絶倫食』を書いた小泉武夫氏(食文化論者、発酵学者)に聞く--イチジクとスルメを一緒に食してはどうか

著者111冊目の著作が本書。世に「絶倫食」なるものがあるという。古今東西の「仰天食」が並ぶ中で、精がつく「毎日のお役立ち食材」について語ってもらった。

--ご自身の「馬力」の源は?

元気の源は和食と発酵食品。肉をあまり食べない。

中でも、納豆は常用食。朝も納豆、夜も納豆で、必ず1日2パックを30年間食べてきた。『納豆の快楽』という本を書いたほど。海外に行くときには乾燥納豆を携帯する。

--大豆は「畑の牛肉」といわれます。

大豆のタンパク質は牛肉とほぼ同じ含有量。牛肉は18%前後で、大豆は16~18%ぐらい。タンパク質はアミノ酸でできている。アミノ酸は活力源だから、肉を食べたって大豆を食べたって同じ。

江戸時代、東海道五十三次を多くの人は歩いて旅した。そのスタミナ食は、旅籠(はたご)で朝食に出す豆腐を具にした納豆みそ汁だった。大豆イコール肉と置き換えると、みそ汁イコール肉汁、それに豆腐を入れる、つまり肉を入れたと同じ。さらに納豆を入れたら、肉汁に肉プラス肉を入れたと同じだったのだ。

--日本人は菜食のほうが向いているとか。

日本人は肉を食する歴史が浅い。魚や大豆を食べてきた。日本人の内臓の構造や遺伝子にもそれが合う。肉を食べすぎると腸が長いこともあって、いろんなところに影響が出る。食べるなと言うのではないが。

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