新型ノア/ヴォクシー「オラオラ路線」踏襲の是非 ハンズオフも搭載!満を持して4代目デビュー

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しかし、ハンズオフとはいっても「自動運転レベル2」だから、ドライバーは前を向いている必要があるし、運転責任は車両ではなくドライバーにあるから、あくまでも運転支援機能であることは注意しておかなくてはいけない。

もう1つのアドバンストパークには、並列駐車時の入出庫を、アプリをインストールしたスマートフォンで操作できるリモート機能がトヨタ車として初採用された。

アドバンスドパーク リモート機能(写真:トヨタ自動車)

また、今どきのクルマらしく、無線通信または販売店での有線接続によるソフトウェアアップデートで今後、新たな機能が追加できるような仕組みも備わっている。

ミニバン戦国時代は来年以降か?

価格はノアがガソリン「X」の267万円から、ハイブリッド「S-Z E-Four」の389万円まで。エアロモデルのみをラインナップするヴォクシーは、ガソリン「S-G」の305万円からハイブリッド「S-Z E-Four」の396万円まで(ともに福祉車両のウェルキャブを除く)。発表と同時に発売となったが、ハイブリッドモデルの生産は1月下旬からになるという。

ステップワゴンがシンプルなデザインを採用し、エアロモデル中心から「AIR(エアー)」と「SPADA(スパーダ)」という2つの個性で勝負するのに対し、ノア/ヴォクシーはグリルを拡大し、エアロモデルを中心に据えるという従来路線を踏襲する戦略を採ってきた。

ステップワゴン「AIR」(写真:尾形文繁)

アルファードが売れに売れた現状を鑑みれば、ノア/ヴォクシーの路線が大失敗を喫することはないだろう。しかし、ホンダは市場調査の結果「約3割の人はシンプル・ナチュラルを好む」として、エアロモデルとは一線を画するAIRを送り込んできたわけだ。

SNSなどの反響を見る限り、ステップワゴンの評価は悪くない。時を同じくしてフルモデルチェンジを発表したステップワゴンとノア/ヴォクシーが、どのように受け入れられるのかは未知数である。

「e-POWER」搭載で人気を誇る日産「セレナ」も、現行モデルの登場は2016年だからフルモデルチェンジはそう遠くないだろう。ステップワゴンとノア/ヴォクシーに、新型セレナが加わったとき、本当の勝者が決まりそうだ。

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木谷 宗義 自動車編集者

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きたに むねよし / Muneyoshi Kitani

1981年、神奈川県生まれ。大学卒業後、専門学校で編集を学び、2006年よりフリーランスの編集者/ライターとしてキャリアをスタート。取材・執筆、編集、ディレクション業務のほか、当初よりメディア運営に携わる。現在は自動車編集者として、初心者向けからマニア向けまで幅広く自動車コンテンツの制作やプロデュースを行う。type-e.inc代表取締役。

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