ステップワゴン対セレナ、家族向けミニバン対決 新型投入のホンダと豊富なラインナップの日産
対するセレナでは、日産車の象徴であるフロントフェイスの「Vモーショングリル」が特徴的だ。その中でもハイウェイスターでは、スタンダード仕様と比べ、グリルをより大型化することで、圧倒的な押し出し感や存在感を演出する。こうした巨大なフロントグリルは、例えば、2021年にもっとも売れたミニバンであるトヨタ「アルファード」などでもそうだが、同ジャンルにおける近年のトレンドだといえる。その意味で、セレナのフロントフェイスは、まさに近年の「王道デザイン」だといえるだろう。
なお、セレナの車体サイズは、全長4685~4770mm×全幅1695~1740mm×全高1865mmで、エントリーグレードのXやXVが5ナンバーサイズ、ハイウェイスターなどそれ以外は3ナンバーサイズの車体となっている。新型のステップワゴンについては、まだ車体サイズが公表されていないが、先代は標準モデルが5ナンバーサイズ、スパーダが3ナンバーサイズだった。新型は、これに対し、全長や全幅を延ばすことで全モデルが3ナンバーサイズになるという。
車内空間の広さや質感の差
ホンダが同社モデル中「史上最大」という新型ステップワゴンの室内空間は、よりリラックスでき、使い勝手を向上した機能を備える。3列シートの乗車定員は7名が基本。先代モデルと同様に、3名乗車ができるオプション設定の2列目ベンチシートを装着すれば、8名乗車も可能となる。
シート素材には、エアーに独自開発した「ファブテクト」を採用する。これは、独自の撥水・撥油加工により、室内で食べ物や飲み物をこぼしても拭き取りやすく、シミになりにくい素材だ。小さい子どもを乗せることが多い子育て世代には、後片付けが簡単にできるメリットがある。また、新型のスパーダには、「ファブテクト」と「プライムスムース」のコンビシートを採用する。プライスムースは、質感が高い合成皮革ながら、汚れやシワに強い高い機能性が特徴だ。ファブテクトとの組み合わせで、高級感と高いメンテナンス性を両立する。
対するセレナも、室内には3列シートを備え、スマートシンプルハイブリッド車が8名乗り、e-POWER車が7名乗りだ。室内サイズは、長さ3170~3240mm×幅1545mm×高さ1400mmという広さを持ち、家族がゆったりと座れる空間を確保する。
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