iPhone6、「大画面」に秘められた真の狙い クック世代のアップルはどこを目指すのか
OS Xも、次期バージョンである「Yosemite」でデザインを一新する。今まで以上に「ドット」を意識させない方法論で作られており、Retinaディスプレーでは見栄えがする。「今後はスケーリングを積極的に活用し、ドットバイドットにこだわらない」とアップルが決めたとすれば、それは、ハードの開発自由度につながる。
色々と物議は醸しているものの、iPhone 6と6 Plusのサイズを決める上で、アップルは「0.1インチ刻みで、すべてのサンプルを作った」(アップル関係者)という。今後どのようなサイズ・解像度を選ぼうとも、スケーラーである程度互換性の維持はできる。
やがてiPadにも同じアプローチが採られる?
もちろん「そのサイズで使いやすいか」、「そのサイズに最適な情報量はどうか」といった作り込みは必要なので、頻繁にサイズを変えられるとデベロッパーも困ってしまうだろう。だが、解像度をその時節に合わせて変化させていく分には問題が少ない。
同じアプローチは、iPhoneだけでなくiPadでも採れる。iPadの場合、サイズを変える必然性は薄いだろう。しかし、より解像度を高めることは、電子書籍や写真の表示にはプラスとなる。
これはあくまで予想だが、今後のiPadにおいて、iPhone 6と同じスケーリング・アプローチが採られるとすれば、2048×1536ドットよりも解像度の高いパネルを使い、9.7インチのiPad Air系でも300PPIを越えたり、現在326PPIのiPad miniが400PPI近くになったり、という可能性が考えられる。もちろん、そうした変化は今年とは限らない。だが、そうなっても筆者は驚かない。
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