若者増える?年6万円「ゴルフのサブスク」の勝算 アフターコロナも見据えたサービスの中身

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サービスの内容を簡単に紹介すると、まずTeeRexがゴルフ場からプレー枠を確保する。Webサイトで登録(顔写真が必要)し、年会費5万9800円(税込み)を支払うと正会員となり、QRコードが発行される。用意されたゴルフ場のプレー枠をWebで予約、プレーできる。

予約ができるなら(空きがあるなら)何回でもプレーできる。平日の追加料金はないが、土日祝日は4500円の追加が必要になる。年会費に入っているのはプレー費だけで、食事代や税金は別途かかる。正会員になると自動的に賠償保険に同加入するので、プレー中の打球事故など傷害への対応もできる。ただし、ホールインワン保険は入っていない。

現在、サブスクで利用できるコースが14コースに増加。今年の春ぐらいまでには20コースほどになる予定だという。

オスィスワイズ東京所長でTeeRexサービスのプロジェクトリーダーの森田了二氏に話を聞いた。森田氏はジャパン・ゴルフ・フェア(JGF)の事務局も担当している。

20代、30代にプレーしてもらう環境を作りたい

――そもそもゴルフラウンドのサブスクはいつ思いついたのですか?

森田:コロナ禍の前の2019年ごろに、JGFの事務局をしていて、メーカーなども含めて、業界が若者のゴルフ参加を求めているとわかりました。2025年問題(団塊世代の後期高齢者年齢に到達)もあり、20代、30代にゴルフをしてもらう環境をつくりたい。

プレー人口を増やすには、まずプレーする側にお金の問題があり、ゴルフ場が収益を上げるには稼働率を上げないといけない。双方がウィンウィンになるサービスはないかと考えていました。

――現在14コースになっていますが、プレー枠はどのぐらい確保しているのでしょう。

森田:正会員数はプレー枠とのバランスで増やしています。数字は公表できませんが、正会員1人が月1.25ラウンドを最低目標に確保しています。正会員になった人が「入ったはいいが、回れない」ということはないようにしています。

――正会員の年齢構成は? 若い人が多いのでしょうか。

森田:今のところ一般的なゴルフのプレー人口の年齢構成と同じ感じです。一番多いのが50代、次いで40代。20代は8%、30代は15%ぐらいです。男女比は男性が90%ぐらいです。

――コロナ禍の最中での開始でしたが、手応えは感じていますか。

森田:若い人がゴルフを始めています。コロナ禍で、これまで躊躇していた人に受け入れられたということではないでしょうか。

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