「ゴルフGTIパフォーマンス」の魅力とは? ベルリンからプラハへ、製品レビューの旅<2>
ちなみにブレーキの強化だが、ディスクがフロント340mm、リア310mmへと大径、厚みも増しており、ペダルフィールもよりしっかりしている印象だ。後述するが、低速時の扱いやすさはそのままに、高速からの急減速時にも絶対的な安心感がある。
この、エンジン、駆動系、ブレーキと三点セットでパフォーマンスを高めているのがGTI Performanceだが、実は本国では“オプションパッケージ”の扱いとなっている。つまり、GTI PerformanceはGTIというグレードに対して“Performance Package”を発注時に追加したものという扱いだ。このため、選択できる色やトランスミッション形式などに制限はない。
しかし、日本に輸入されるとなると、そうした注文に応じての生産は納期なども含めて難しくなる。このため、日本で発売されるGOLF 7 GTI Performanceは、カーボンスチールグレーメタリックが300台、ピュアホワイト200台の限定で、右ハンドルのDSG(AT)モデルのみという限定車扱いとなった。価格は435万円(税込)だ。
日本モデルはホイールが19インチに
さらにホイールが19インチへと変更されており、本国のPerformance Packageが約15万円ほどの追加で選択できるのに対し、ホイール変更分のコストも積み上がり、ノーマルGTIより50万円ほど高い。19インチ標準と考えればお得とも言える価格設定だが、果たしてその価格差を乗り越える魅力はあるのか、というところも考えながら旅を前へと進めていきたい。
なお、筆者が試したのはドイツ本国で販売されている6MTのブラックカラーで、Performance Packageは組み込まれているものの、ホイールはオリジナルの18インチという構成だ。
前述したように、ベルリンからプラハへと向かう道のりでは、LSDの働きを確認するフィールドはなく、ワインディングを抜ける感覚は旅の後半で確認したいが、まずはアウトバーンでのフィーリングをお伝えしたい。
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