「ゴルフGTIパフォーマンス」の魅力とは? ベルリンからプラハへ、製品レビューの旅<2>
さらに上の速度域となると、少しばかりエンジンに頑張っていただく印象が強くなる。とはいえ、メーター読みで時速240キロぐらいまでは恐怖感なく踏み込める。当然、日本では無関係の速度域だが、一方で200キロ以下の安定した接地感、ハンドルへの応答はより低い(日本の法定速度以下)速度での安心感を、さらに高めることにもつながっている。
可変ダンパーの設定を“Sport”に設定していると、時速80キロを越えて時速100キロぐらいでフラットライド感が高まった。このときの騒音レベルはとても低く、より高い速度域に合わせた遮音が車内の平和さをさらに高めるし、すべてにおける余裕にもつながる。
時速200キロを越える速度で走っていると、たまに時速120キロぐらいで車線前方に入ってくるクルマがあり、一気に速度を落とすことも何度かあったが、高速域におけるブレーキの操作性も高い。移動時には雨の区間もあったが、不安を感じることは一度もなかった。
時速140~180キロが快適
もちろん、日本の法律に則って走る中で、6速の回転域が低すぎない?という意見はあるだろう。GTI Performanceで高速道路を走る際、6速固定で気持ちよく走れるのは時速140キロを越えたところだ。そこから時速180キロぐらいまでは、振動も最小限でキャビン内がとても快適になる。当たり前のことだが、GOLFはアウトバーンの国で作られているのだと改めて感じる部分だ。
しかし、だからといって時速100キロ以下が扱いにくいわけではなく、むしろさらなる余裕の上積みとなっている点は前述した通りだ。日本の場合、GTI Performanceの6速トランスミッションは、6速を巡航用オーバードライブとしながら、追い越し時には5速も使うといった走り方になるだろう。しかし、日本に導入されるモデルはDSGのみだから、“面倒”とはならない。
実際、チェコに入り、プラハの旧市街へアプローチする道は日本の道路事情に近い状況となる。当然、ドイツとは異なる交通ルールとなるが、市街地、郊外、高速道路で、それぞれ明確に速度域が分けられているのは同じ。高速道路上での制限は通常、時速130キロに設定されている。
お昼にベルリンを出てからプラハ市街までは約350キロの道程だが、一度の休憩を挟んで3時間半ほど。快適なドライブの後にプラハへと到着した。
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