2010年上期 経済書・政治書ベスト40--経済書1位・バーナンキは正しかったか?/政治書1位・参議院とは何か

2010年上期 経済書・政治書ベスト40--経済書1位・バーナンキは正しかったか?/政治書1位・参議院とは何か

「異例なほど不確か」。米国経済の先行きをこう評したバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長。参議院選挙でねじれ国会に陥った日本も、不確かさが度を増している。今後どうなるのか--。

それを考えるために、この夏に読むべき2010年上期刊行のお薦めの経済書・政治書を、第一線の学者、エコノミスト、評論家に挙げてもらった。
 
 そこから浮かび上がるのは、「歴史を学ぶ」ことの重要性。特に政治書でその傾向が顕著だった。昨秋に政権交代があり、ビビッドな現代政治書が上位に並ぶと思われたが、挙がったのは、これまでの歴史を振り返り、今を考えるというもの。

政治書1位の『参議院とは何か』(竹中治堅著)は、参議院が始まった1947年までさかのぼり、日本の二院制の意義を考察している。同4位の『明治維新』(坂野潤治・大野健一著)は、当時の「柔構造」(政治指導者の柔軟な合従連衡)を解明し、現代政治に示唆を与える。

経済書1位は『バーナンキは正しかったか?』(デイビッド・ウェッセル著)。08年9月の金融危機を歴史書のように克明に描く。同3位の『中央銀行は闘う』(竹森俊平著)は1930年代の大恐慌にも触れつつ中央銀行の役割を再考している。

【経済書Best20】
1 バーナンキは正しかったか? FRBの真相
2 競争と公平感 市場経済の本当のメリット
3 中央銀行は闘う 資本主義を救えるか
4 「分かち合い」の経済学
5 デフレの正体 経済は「人口の波」で動く
6 マネーの進化史
6 現代の金融入門 [新版]
6 日本の「失われた20年」 デフレを超える経済政策に向けて
9 金融危機のミクロ経済分析
9 伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本
11 フリーフォール グローバル経済はどこまで落ちるのか
12 労働市場改革の経済学
12 デフレとの闘い 日銀副総裁の1800日
12 戦略暴走
12 金融危機とプルーデンス政策
16 グローバル・インバランス
16 ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件
16 再分配の厚生分析 公平と効率を問う
19 デフレ反転の成長戦略
20 日本の税をどう見直すか
20 デフレ不況 日本銀行の大罪
20 行動経済学 感情に揺れる経済心理

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