ひろゆき「お金持ちの日本脱出が加速していく」 ひろゆき×YouTuber会計士・小山晃弘 対談

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ひろゆき:日本の公認会計士資格ですよね? 小山さんは公認会計士を目指す若い人を応援する立場にいらっしゃるので、こういうことを言っていいのかわからないんですけど、費用対効果で考えるとUSCPA(アメリカの公認会計士)の勉強をしたほうがいいんじゃないかと個人的には思っています。

だって日本の公認会計士資格ってめちゃくちゃ勉強しないと取れないじゃないですか。どれくらい勉強するんでしたっけ?

小山:目安は3500時間と言われています。多い人だと5000時間くらい。ちなみに簿記2級が300時間くらいです。

ひろゆき:ですよね。でもそれだけ勉強して合格したところで、なかなか就職できない世代っていませんか?

小山: 僕の時代がまさにそうでした。逆にいまは完全に人手不足で、仕事にあぶれる人はいませんけどね。

会計士が大手監査法人から独立するワケ

ひろゆき:でも結局そうやって時代によって浮き沈みが激しいイメージがあるんですよ。しかも日本の会計士さんって超真面目で超優秀なのに、収入的に突き抜ける人って少ない気がするんです。医者や弁護士と違って。

小山:たしかに大手監査法人に入っても、パートナー(※経営層)クラスにならないとめっちゃ稼ぐのは難しいですね。といっても、平均して2000~3000万円くらいかなぁ。年収1000万円くらいの「小金持ち」には結構すぐになれるんですけど。だから収入が頭打ちになるのが嫌な人は僕みたいに独立しちゃうんですけどね。

ひろゆき:そうですよね。あと、いま世界の動向をみていても、会計の仕事自体が縮小していく流れにありますよね。たとえばエストニアなんて行政を電子化して税制も簡素化したことで、税理士や会計士の仕事が激減しましたよね。それにグーグルって、租税回避のためアイルランドに欧州拠点を置いているわけじゃないですか。それにAIの台頭も当然ありますね。

そういったことを考えると「日本で公認会計士になったら食いっぱくれません!」って言い切れる人っていないと思うんですよ。小山さんは言い切れますか?

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